バルコニーはいらない? なくす前に知ってほしい3つのメリット

費用の考え方|バルコニーはいらない?なくす前に知ってほしい3つのメリット
外観・素材・外構

こんにちは!建築士の竹本です。

「バルコニーって、付けたほうがいいの?」って、よく聞かれます。

結論から言うと、使えないバルコニーならいりません。でも、使えるバルコニーは付けておいたほうがいいです。

最近はSNSでも「バルコニーはいらない」という発信が主流になっていて、実際にバルコニーを付けない方がほとんどになりました。マンションやアパート暮らしのときも、そんなにバルコニーを使っていなかったり、共働きの方が増えて、部屋干しで完結するスタイルが多くなったり。これは、まあ自然な流れですよね。

ただ、メリット・デメリットを知らずに「バルコニー=費用がかかるからいらない」となくしちゃうのは、正直もったいないです。

この記事では、①いらないと言われる理由、②なくす前に知ってほしい3つのメリット、③付けるならどんな形がいいか、を話しますね。


「いらない」と言われるのは、”使えないバルコニー”だから

いらないと言われる一番の理由は、そもそも使いにくい形のバルコニーが多いからです。

よくあるのが、部屋から出てすぐの、細長い長方形のバルコニー。何かを干すと歩くスペースがなくなって、かなり使いづらくなってしまいます。

しかも、外で干す人自体が減っているので、こういうバルコニーはほぼ使われなくなって、お金だけかかる……なんてことも。

「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら、今の図面を、僕と一緒に見直しましょう。


なくす前に知ってほしい、3つのメリット

あまり使わないバルコニーでも、外観・室外機・日よけという意外なメリットがあります。

「でも、使わないなら、やっぱりいらないんじゃない?」と思いますよね。実は、こういうバルコニーにもメリットがあるんです。

メリット どういうことか
外観の見栄え 凹凸ができて、外観のアクセントになる
室外機の置き場 2階のエアコンの室外機を、目立たずに置ける
LDKの日よけ 真下のLDKの窓への直射日光を抑えてくれる

最近はバルコニーのない家が増えて、のっぺらぼうな外観も結構多いんです。少しでも凹凸があると、それがアクセントになって外観が映えます。

室外機の置き場としても重宝します。この話は、少し前のエアコンの記事でも書いています。

それと、バルコニーは南側に付くことが多いので、その真下がLDKの窓になることがよくあります。バルコニーが庇(ひさし)の代わりになって、LDKへの直射日光を抑えてくれるんです。これ、費用対効果としては十分アリだと思います。

個人的には、使えないバルコニーならいらないと思っています。でも、こういうメリットがある形なら、むやみになくさないほうがいいです。


付けるなら、”しっかり長方形”の使えるバルコニーに

細長い形ではなく、干しても歩けるくらいの奥行きがある長方形にしてください。

部屋と同じで、細長いバルコニーはとにかく使いづらいんです。しっかり長方形になっていれば、物を干しても歩くスペースが残りますし、ちょっとした作業もできます。

細長いバルコニー しっかり長方形のバルコニー
干したとき 歩くスペースがなくなる 歩くスペースが残る
作業 ほとんどできない ちょっとした作業もできる
掃除 ラク 面積が増えるぶん大変

デメリットは、やっぱり掃除。面積が増えると、そのぶん大変になります。

バルコニーは「いらない」わけではなく、一長一短があります。それを意識しつつ、自分の敷地や間取りだとどれがいいか、で考えて取り入れる。これが一番です。

ちなみに僕の自宅は、2階の水回りからすぐ出られるバルコニーにしたので、かなり重宝しています。

洗濯機から数歩で干せるので、濡れた洗濯物を持って階段を上がらなくていいんです。


出入り口は、勝手口ドアではなく”引き違い”に

バルコニーを付けるときは、必ず勝手口ドアではなく、引き違いの窓(掃き出し窓)にしてください。

あ、そうそう、これを忘れていました。

2階の洗面から引き違いでバルコニーに出られる間取り(設計実例)
設計実例(T様邸)

引き違いは出入りがしやすくて、物を干すのにも便利です。開けっぱなしにして使えるので、ほんとにラクですよ。


まとめ

  • 「バルコニーはいらない」と言われるのは、使えない形が多いから
  • あまり使わなくても、外観・室外機・LDKの日よけのメリットがある
  • 付けるなら、干しても歩ける長方形に(掃除の手間は増える)
  • 出入り口は、勝手口ドアではなく引き違いに

バルコニーをどうしようか迷ったときに、

「うちの敷地と間取りだと、バルコニーがあると何が助かるかな?」

ということを考えてみてください。

外観や日差し、室外機の置き場まで含めて考えると、付けるか・なくすかが見えてきます。

難しい場合は、ぜひ気軽に相談してください!


建築士・竹本耕平
竹本 耕平建築士

株式会社Stand By Life 代表。住友林業・積水ハウスでの設計担当を経て独立し、これまで17年・500棟以上の家づくりに携わる。新築設計のプロジェクトを手がけながら、Instagramでは全国の“間取り迷子”の方に向けて、間取りの考え方を発信中(フォロワー1万人以上)。

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