折り下げ天井と間接照明、全部やると高いんです。”一番効く1つ”に絞る

テクニックの考え方|折り下げ天井と間接照明、全部やると高いんです。"一番効く1つ"に絞る
外観・素材・外構

こんにちは!建築士の竹本です。

「折り下げ天井とか間接照明って、やったほうがいいの?」……これ、本当によく聞かれます。

結論から言うと、全部やると高くなるので、「一番効く1つ」に絞ってください。照明や家具だけでも、雰囲気は十分出ます。

天井の一部を下げる「折り下げ天井」、天井に木を貼る「木貼り」、光を壁や天井に当てる「間接照明」。どれも素敵で、SNSで見ると全部やりたくなりますよね。わかります(笑)。

でも、ここは盛れば盛るほど、費用がどんどん積み上がる場所なんです。

この記事では、①折り下げ天井のちょうどいい深さ、②1つに絞っても雰囲気が出る理由、③予算オーバーしたときの削り方、の3つを話しますね。


折り下げ天井は、深さをしっかり取る

折り下げ天井をやるなら15cm、間接照明を入れるなら20cmが目安です。

しっかり見せるなら、15cmが標準。間接照明を仕込むなら、器具に手が入る20cmくらいは欲しいです。

やるなら、ちゃんと深さを取る。やらないなら、いっそフラットのほうが潔くてきれいですよ。

下げる深さ 見え方
15cm しっかり見える(標準)
20cm 間接照明の器具を仕込める

「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら、今の図面を、僕と一緒に見直しましょう。


雰囲気は「1つ」で十分。建築よりインテリアで出すのもアリ

主役を1つに絞れば、雰囲気は十分出ます。建築の装飾は控えめにして、照明や家具で設えるのもおすすめです。

「でも、ホテルみたいな雰囲気に憧れるんだけど……」と思いますよね。

大丈夫です。3つ全部やらなくても、雰囲気はちゃんと出せます。

たとえば、壁を照明で照らしてあげるだけでも、すごく素敵なんです。そこに絵を飾ったり、お気に入りの家具を置いたりするだけでも、ぐっと雰囲気が変わります。

家づくりの打ち合わせって、いろいろやりたくなるんですよね。その気持ち、すごくわかります!

押し付けるつもりはないんですけど……個人的には、建築では装飾や差し色をできるだけ控えて、インテリアで設えるほうが、断然映えると思っています。しかも、あとから模様替えもしやすい。

もちろん、建築でつくり込むのもアリです。ただ、あとから変えにくい。そこだけは、頭に入れておいてほしいです。

コツは、主役を1つに絞ること。あれもこれも主役にすると、うるさくなるし、高くなる。……いいことないんですよね(笑)。

ちなみに僕の家は、たくさんのお家を設計してきたからこそ、装飾は特にせず、さっぱりさせました。

その代わり、ブラケット照明(壁付けの照明)や、気に入っている家具が映えるようにしています。これが、すごく気に入っているんです。

装飾を抑えて、ブラケット照明で映えるようにした玄関(設計実例)
設計実例(T様邸)

予算を下げるなら、”見た目の足し算”からまとめて削る

予算を下げるなら、造作や間接照明など「見た目の足し算」からまとめて削ります。

もし予算オーバーしちゃったら、どこを削るか。

こういうときは、間接照明や造作(折り下げ・木貼り)を、まとめて削るのが効きます。毎日の便利さには響かないのに、金額は大きいんです。

逆に、断熱や、毎日使う収納は削らない。ここ、本当に大事です! 「見た目の足し算」から削る。これが、後悔の少ない削り方です。

お金を「壊れないもの」にかける話は、こちらの記事で書いています。

どこにお金をかけて、どこを削るか迷ったら、設計の段階から一緒に考えます。


まとめ

  • 折り下げは15cmが標準、間接照明を入れるなら20cm
  • 折り下げ・木貼り・間接照明を全部やらなくても、雰囲気は出る
  • 建築の装飾は控えめにして、照明や家具で設えると映えるし、あとから変えやすい
  • 主役は1つに絞る(周りは静かに)
  • 予算を下げるなら、「見た目の足し算」からまとめて削る

天井のデザインにこだわりたいなと思ったときに、

「この部屋で、一番見せたいのはどこかな?」

ということを考えてみてください。

折り下げ、木貼り、間接照明、それとも照明や家具。主役を1つに絞るだけで、費用も見た目も整います。

難しい場合は、ぜひ気軽に相談してください!


建築士・竹本耕平
竹本 耕平建築士

株式会社Stand By Life 代表。住友林業・積水ハウスでの設計担当を経て独立し、これまで17年・500棟以上の家づくりに携わる。新築設計のプロジェクトを手がけながら、Instagramでは全国の“間取り迷子”の方に向けて、間取りの考え方を発信中(フォロワー1万人以上)。

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