洗面と脱衣、分けたほうがいい? ”来客”と”朝の渋滞”で決まります

水回りの考え方|洗面と脱衣、分けたほうがいい?"来客"と"朝の渋滞"で決まります
収納・家事動線

こんにちは!建築士の竹本です。

「洗面と脱衣って、分けたほうがいいの?」……これ、最近ほんとに多い質問です。

結論から言うと、分けるかどうかは「来客が多いか」「朝やお風呂の時間に混むか」で決めてください。どちらも当てはまらず、面積も取れないなら、無理に分けず一体のほうが使いやすいです。

最近、「洗面独立」って流行ってますよね。SNSでもよく見るし、「分けたい!」って相談もすごく増えてます。わかります、すっきりしてて素敵ですもんね。

でも、分けるには面積が要るんです。だからこそ、本当に必要かどうかは、ちゃんと見極めたいところ。

この記事では、①分けたほうがいい家、②分けなくていい家、③分けるならこの並び、の3つを話しますね。


分ける理由は「来客」と「混雑」

分ける一番の理由は、来客に脱衣室の生活感を見せないこと。次が、家族の”渋滞”をなくすことです。

洗面と脱衣が一体だと、お客さんが手を洗うときに……洗濯機や、干してる下着まで見えちゃうこと、あるんです(笑)。

これ、地味〜に気を使うんですよね。「ちょっと待って、片づけるから!」ってなるやつです。

だから、来客が多いお家や、玄関から水回りが近いお家は、洗面だけ独立させる価値があります。お客さんは洗面だけ使えて、脱衣の生活感は見えない。これ、すごく大きいです。

それと、”渋滞”の問題。朝、家族が同時に「歯みがき」と「着替え」で取り合いになる。誰かがお風呂に入っていると、洗面が使えない……。こういうお家も、分けるとストレスがぐっと減ります。

分けたほうがいい家 一体でいい家
来客 多い・玄関から水回りが近い あまりない
朝の身支度 家族が同時に使って混む 時間がずれている
お風呂の時間 入浴中に、ほかの家族も洗面を使いたい 気にならない
面積 4畳くらい取れる 取れない・他の部屋を圧迫する

「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら、今の図面を、僕と一緒に見直しましょう。


分けられないなら、一体でいいんです

面積が取れないなら、無理に分けず一体にするほうが使いやすいです。

とはいえ、面積には限りがあります。

僕の経験だと、洗面・脱衣・洗濯・収納をゆったり置くなら、4畳くらいは欲しい。それが取れない、ほかの部屋を圧迫する……なら、無理に分けなくて大丈夫です。

「でも、流行ってるし、分けたほうがおしゃれじゃない?」と思いますよね。

気持ちはすごくわかります。でも、狭いのに無理やり分けると、洗面も脱衣も両方窮屈になっちゃうんです。「分けること」が目的になると、逆に不便になる。これ、ほんとにもったいないです。

ちなみに僕の家は、2階の水回りを一体型にしています。そもそも、プライベートな2階には、お客さん(知り合いや親戚)は上がってこないので。

ただ、お客さんに手を洗ってもらう場所は1階にも要ります。なので、トイレの近くに小さめの洗面台を付けて、手洗いと兼ねています。

こんなふうに、「洗面を独立させる」代わりに、「来客用の小さな手洗いを別に付ける」という手もあるんです。これなら、大きな面積を取らずに済みますよ!

来客用の小さな手洗い(設計実例)来客用の小さな手洗い(設計実例)
来客用の小さな手洗いの例 設計実例

分けるなら、”通り抜け”にすると効く

分けるなら、クローク → 洗面 → 脱衣 → お風呂と、通り抜けられる並びにします。

もし分けるなら、並べ方がめちゃくちゃ大事です!

脱衣室と分けた洗面(設計実例)
洗面を独立させた例 設計実例

ファミリークローク → 洗面 → 脱衣 → お風呂、と一直線に通り抜けられるようにする。すると、帰ってきてからお風呂までが、すごくスムーズになるんです。

「分ける」だけで満足しないで、「並び順」まで考える。これで家事がまとめてラクになりますよ!

今の図面で、水回りの並びが気になったら、間取り相談で一緒に見ます。

洗う・干す・しまうの並べ方は、こちらの記事で書いています。


まとめ

  • 分けるかは「来客が多いか」「朝やお風呂の時間に混むか」で決める
  • 分ける一番の理由は、生活感を来客に見せないこと
  • 4畳くらい取れないなら、無理に分けず一体で
  • 来客用の小さな手洗いを別に付ける、という手もある
  • 分けるなら、クローク→洗面→脱衣→風呂の通り抜けに

洗面と脱衣を分けるか迷ったときに、

「うちはお客さんが多いかな? 朝やお風呂の時間に、洗面所は混むかな?」

ということを考えてみてください。

どちらも当てはまらないなら、無理に分けずに一体にしたほうが、ゆったり使えることも多いです。

難しい場合は、ぜひ気軽に相談してください!


建築士・竹本耕平
竹本 耕平建築士

株式会社Stand By Life 代表。住友林業・積水ハウスでの設計担当を経て独立し、これまで17年・500棟以上の家づくりに携わる。新築設計のプロジェクトを手がけながら、Instagramでは全国の“間取り迷子”の方に向けて、間取りの考え方を発信中(フォロワー1万人以上)。

プロフィールを見る →

あわせて読みたい

← ブログ一覧へ戻る
問い合わせしてみる