LDKは何畳あればいい? 完成したお家の床に「20畳」とは書いていません

広く見える家のつくり方|LDKは何畳あればいい? 完成したお家の床に「20畳」とは書いていません
間取りの考え方

こんにちは!建築士の竹本です。

「LDKって、何畳あればいいですか?」——間取り相談で、一番多い質問がこれなんです。

結論から言うと、広さは畳数じゃなくて「視線がどこまで届くか」で決まります。18畳でも広く感じる家もあれば、22畳でも狭く感じる家もあるんです。

18畳か、20畳か、22畳あれば安心か。図面には数字しか書いてないので、比べるものが数字しかないんですよね。気持ちはよくわかります。でも僕はいつも、同じことをお返しするんです。


友達の家で「ここ18畳だな」って思ったこと、あります?

僕らが感じているのは「広いな」「落ち着くな」であって、畳数ではありません。

たぶん、ないですよね。

僕らが感じてるのは「広いな」「落ち着くな」であって、畳数じゃないんです。

なのに、打ち合わせの間だけは、数字で会話しちゃう。ここに、間取りの打ち合わせがうまくいかない原因の一つがあるんですよ。

「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら、今の図面を、僕と一緒に見直しましょう。


広さは「面積」じゃなくて「距離」で感じてる

人が広さを感じているのは、「一番遠くまで見える距離」です。

人が広さを感じてるのは、実は「一番遠くまで見える距離」なんです。

壁で囲まれた20畳は、視線が壁で止まる。

同じ20畳でも、窓の先に庭が続いてれば、視線は10メートル先まで伸びる。

面積は変わってない。変わったのは、目が届く距離だけなんですよ。

壁で囲まれた20畳 窓の先に庭が続く20畳
面積 20畳 20畳
視線が届く距離 壁で止まる 10メートル先まで伸びる
感じ方 狭く感じる 広く感じる

だから僕は、相談を受けたとき、まず間取り図じゃなくて、土地の写真とストリートビューを見ます。どっちの方向が抜けてるか。それが分からないと、何畳にすればいいかも決められないので。


数字を追うと、順番が逆になる

決める順番は「抜ける方向 → 長くいる場所 → 残りの部屋」です。

「20畳ほしい」から始めると、間取りは20畳を確保するパズルになる。その結果、20畳は取れたけど、座ったら目の前が壁、が起きます。

順番は、逆なんです。

1. どっちに抜けてるかを決める

2. その方向に、長くいる場所を向ける

3. 残った面積で、必要な部屋を組む

この順番だと、18畳でも「広いですね」になる。逆だと、22畳でも狭く感じる家になります。

同じ畳数でも広く感じる家・狭く感じる家の違いは、こちらの記事で書いています。


まとめ

  • 広さは畳数じゃなく、「視線が届く距離」
  • まず「どっちが抜けてるか」を決める
  • 数字から入ると、順番が逆になる

(このシリーズでは、これから「広く感じるお家の作り方」を、実際の相談をもとに話していきます)

LDKの広さを考えるときに、

「ソファに座って、どこを眺めていたいかな?」

ということを考えてみてください。

庭の緑なのか、空なのか、遠くの景色なのか。

畳数の数字より先にここが決まると、ちょうどいい広さが見えてきます。

難しい場合は、ぜひ気軽に相談してください!


建築士・竹本耕平
竹本 耕平建築士

株式会社Stand By Life 代表。住友林業・積水ハウスでの設計担当を経て独立し、これまで17年・500棟以上の家づくりに携わる。新築設計のプロジェクトを手がけながら、Instagramでは全国の“間取り迷子”の方に向けて、間取りの考え方を発信中(フォロワー1万人以上)。

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