小上がりの畳、何cm上げるのが正解?

こんにちは!建築士の竹本です。
「小上がりの畳って、何cm上げればいいの?」……これ、本当によく聞かれます。
結論から言うと、高さは「何に使うか」で決めてください。下を収納にしたいなら40cm、気軽に行き来したいなら段差なし〜低め。20cmは、腰かけにはいいけど、下に引き出しが入らない高さです。
小上がりの畳コーナー、人気ですよね。空間をゆるく仕切れるので、僕も大好きです。
でも、上げる高さをなんとなく決めると、収納も座りも中途半端になっちゃうんです。

20cmだと、下に引き出しが入らない
段差1段分(約20cm)だと、腰かけにはちょうどいいけど、下に引き出しが入りません。
まず、段差を1段分(約20cm)にする場合。
腰かけるにはちょうどいい。でも、下に引き出しを入れようとすると……入らないんです。高さが足りない。
「下を収納にしたい!」なら、20cmだと正直がっかりします。
「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら、今の図面を、僕と一緒に見直しましょう。
40cm上げると、収納は入るけど”一歩で上がれない”
40cm上げると、収納が入って椅子の高さにもなるけど、一歩では上がれません。
じゃあ、と40cmまで上げると、今度は下にしっかり引き出しが入る。座ると、ちょうど椅子の高さになるので、腰かけるにも快適。
ただ、40cmあると、ヒョイっとは上がれません。「よいしょ」って感じになります(笑)。
だから、「下を収納にしたい・椅子として使いたい」なら40cm、「LDKと一体で気軽に行き来したい」なら段差なし〜低め、というふうに、使い方から逆算するんです。
| 高さ | いいところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 段差なし | LDKと一体で広く感じる | 下に収納は作れない |
| 約20cm | 腰かけるのにちょうどいい | 下に引き出しが入らない |
| 約40cm | 下に引き出しが入る。椅子くらいの高さになる | 一歩では上がれない |
あと、これは個人的な意見なんですけど……畳の下の収納って、実はけっこう使いにくいんです。
お子さんのおもちゃなどを一時的に入れておくのにはいいんですけど、そのライフステージが終わったあと、ずっと入れっぱなしになるような収納だと、あまり意味がないと思っています。
「下を収納にしたいから40cm」と決める前に、10年後もそこに何をしまうのか、一度考えてみてください。
もちろん収納はあるに越したことはないですが、あればあるだけ入れてしまうのが人間ですからね(笑)。
間取り全体の収納量で考えていきましょう。
そもそも「上げない」畳もアリ
理由がないなら、段差なしのフラットな畳でも十分です。
実は、段差ってなくてもいいんです。
フラットに畳を敷くだけでも、ゴロッと寝転べるし、子どもの遊び場になる。段差をなくすと、LDKと一体で広く感じます。
「小上がりにしなきゃ」って思い込まなくて大丈夫。段差を付けるのは、下を収納にするとか、はっきり理由があるときだけでいいんですよ。
まとめ
- 段差の高さは「何に使うか」で決める
- 20cm=腰かけOK・下収納は入らない
- 40cm=下に引き出し・椅子の高さ・一歩では上がれない
- 畳の下の収納は、ライフステージが終わったあとも使うかで考える
- 理由がないなら、段差なしのフラット畳でも十分
畳コーナーがほしいなと思ったときに、
「この畳コーナーで、どんなことをしたいかな?」
ということを考えてみてください。
将来寝室にしたいのか、子どもの遊び場にしたいのか、リビング以外のゴロゴロスペースにするのか。
それを考えるときの注意ポイントは「使用頻度」です。
もちろん長く住むお家ですが、「将来」のことを考えすぎて、毎日使わないスペースを取るのはかなりもったいないです。
できるだけ毎日使えるスペースになるようなイメージができれば、一番いいですね!
難しい場合は、ぜひ気軽に相談してください!
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